伊勢 菊一 - 刃物店とお伊勢参りの寄合処

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7月20日

金曜日

2012

菊一店長ブログ

おろしたての鋼の包丁のお手入れ


 今日は久しぶりの雨で、過ごしやすい一日でした。
外宮の山は霞がかって、とても神聖な雰囲気です。

さて、実は先日、おろしたての包丁が、水分を拭いて収納したのに錆びてしまったが
何か特別なお手入れが必要だったのかと、以前お買い上げいただいた知人の方から
尋ねられたのですが、勉強不足できちんとお答えできなかったので、その後色々と
調べてみました。

鋼の包丁を使っているけど錆びさせてしまいがちという方、
これから鋼デビューを考えてらっしゃる方は、ぜひ参考になさってください。


【おろしたてのハガネの包丁のお手入れ方法】
おろしたての鋼の包丁は、目に見えない良いサビのようなもの(膜とも言いますが)が
つくまでは、非常にさびやすい状態なのです。
ですので、水分が若干でも残っていると、それがサビの原因になってしまったりします。
表面に膜が張るまでは、約1ヶ月ほどかかるので、
それまでの間はちょっと面倒ですが、下記のことを心がけてみて下さい。



1、切るものが変わるごとに、洗う。
野菜→野菜でしたら流水できゅっきゅでOKと思います。
お肉やお魚を切った時は、洗剤のついたスポンジでささっと洗ったほうがいいです。
食材が含む塩分やミネラル、酸などが、サビを進行させるので、
食材(の成分)が付着している状態を、できるだけ、短くすることが大切です。

2、全部終わったら、お湯をかける。
包丁の出番が終わったら、すぐに洗剤をつけたスポンジで洗って流して、
最後に、熱いお湯をかけます。そうすると、水分が揮発しやすくなり、
錆を防ぐことができます。


3、サラダ油をうすーーーく。

もうひと手間かけられるなら、ごく微量のサラダ油をペーパータオルなどにとって、
ごくうすーーーく、引いてください。
全鋼の包丁なら全体に、ステンレスの割込みであれば鋼が出ている刃先の部分に。
手を切らないように、まな板などにぴたっと平たく置いて、片面ずつ塗ってください。
たくさんつけると、その油が酸化して逆に錆の元になってしまいますので、
きちんと拭き取ってください。次回使う時は、その油を洗い落としてから使用します。


4、包丁立てより、乾いた布か新聞紙。
包丁立ては、台所の流しの下にあることが多いですが、実はあの場所は湿度が高く、
また包丁立てに差してある包丁は裸の状態なので、その湿気がつきやすいのです。
しまう時は、乾いた布か新聞紙(インクに錆止めの効果があります)を
刃の部分にまいて、湿度の少ない風通しのいい日蔭のところに置いてください。
直射日光が当たるところでは、柄が乾きすぎて割れてしまう場合があります。



、、、と、すべてを実践しようとするとちょっと面倒な気もしますが、
切れ味のよい包丁をよい状態で使い続けるには、このようなお手間が必要です。
毎度毎度できなくても、できるだけ以上のことを心がけてください。 
膜が張ってなじんでくると、錆びにくくなり、とても使いごこちがよくなります。 

安いものを使い捨てしていくよりも、いいものを手入れしながら長く使う生活をすると、
暮らしのいろんな場面が自然と整い、快適な毎日を送れるようになりますよ。

奥が深い世界ですので、まだまだ即座にご返答できないこともありますが
何か包丁のことで、お困りごとがありましたら、お気軽におたずねください。
調べさせていただきます!
 

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